この世で目にしたものは不思議なことはなくて、その後に起こることの大半はあまり驚くことがなくなった出来事。いままで検討もしたことがなく予測もしたことがない現象が目の前に突然現れると、声が出ず、隣にいた友人にも「あの!あれ、あそこの!×〇?▽」と、支離滅裂な言語というか、発声といいますか、とにかくこの目で見たことを伝える表現が見つからない。居てもたってもおられずに、この摩訶不思議な現象が何なのかを知りたくて、とりあえず見たものの”在処”だろうとする場所へ走ってみた。
何を見たかというと、当時、付き合っていた人と部屋でご飯の準備をしていたのだけれど、19時過ぎてもまだ明るく白んでいる9月の終わり(当時、不思議なことが多かったので絵日記に)。準備ができて椅子に座ろうとしたとき、全開にしていた窓側を何となく意味なく、ほんとうに何となく、見た。そうしたら住んでいたマンション5階から狭い道路を挟んだ向かいのビルとビルの間から、電信柱くらいの大きさで光を帯びた緑色の柱が真上にすーっと伸びてきて、椅子に座っている私の目線でぴったり止まって、そして止まった柱の先から丸い球が”ポコンっ”と出てきて。それで間髪入れずに今度は、緑の柱の隣から同じように青緑色のやっぱり光を帯びた小ぶりの柱が真上に伸びて出て、私の目線で止まり”ポコン”とふただび丸い球が生まれた。(出るというよりしっくりくる表現)
隣にいた彼は、そういったことを一切信じないひとだったので、私がわけわからない言葉であたふた、あわあわ、言っているのをまたいつものことだと軽くあしらい、「もういいから!」とまともに話しを聞かない。走って30秒位の場所だから見てくる!と確認しに行った私。
柱が出てきた場所は、2階建ての瓦屋根の一軒家でお庭が広くて玄関までのアプローチが石畳。家の前で確認できたことは、石のアプローチと2階の部屋の窓に紙垂が飾ってあった。倉庫のようなところから家人が出てこられたので、そそくさとその場を離れました。
それから、2.3か月が経ち(半年は経ってなかったはず)、気になって見に行くのですが、純和風だった家はモダンでオサレな、お家に様変わりしておりました。あの紙垂は地鎮祭のものだったのでしょうかね。
私が見た2本の柱ですが、大きい柱と少し小ぶりの柱は、なんだか夫婦(めおと)のようだなとおもいました。